“多紀茝庭”の読み方と例文
読み方割合
たきさいてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天保壬辰三月の柏軒の日記に、九日に多紀茝庭たきさいていが傷寒論を講ずることを休み、榛軒が上直じやうちよくしたと云つてある。茝庭を丸山に迎へたのであらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
医者に当時十一歳であった多紀茝庭たきさいてい、二歳であった伊沢榛軒しんけんがある。その他画家文晁は四十三歳、劇通寿阿弥は三十七歳、豊芥子は七歳であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「廿四日。嘔少止。壮熱。午後茝庭診。晩清吉老診。」多紀茝庭たきさいていが来診した。「清吉老」は未だ考へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)