“赤城山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかぎさん71.4%
あかぎやま28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにあの眺望——濶々ひろ/″\としたあの谷と山との眺め、雲の眺め、赤城山あかぎさんの大きな姿を前にした形は、家庭の煩瑣にのみ精神を疲らせられた細君達に取つて
女の温泉 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
汽車は赤城山あかぎさんをそのたつみの窓に望んで、広漠たる原野の末を貫いていたのであった。——
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上州じょうしゅう岩鼻いわはなの代官をり殺した国定忠次くにさだちゅうじ一家の者は、赤城山あかぎやまへ立てこもって、八州の捕方とりかたを避けていたが、其処そこも防ぎきれなくなると、忠次をはじめ、十四五人の乾児こぶんは、ようやく一方の血路を、り開いて
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
此処は追貝村おっかいむらの入口で、西の方は穂高山ほたかやま、東は荒山あらやま、北の方は火打山ひうちやまで、南の方は赤城山あかぎやま、山又山の数坂峠かずさかとうげ、大樹は生茂って居りまして、大泉たいせん小泉こせんという掘割の岩間に浮島の観音というのがあって
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)