“濶々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひろ/″\60.0%
ひろびろ20.0%
ひろ/\20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濶々ひろ/″\とした北浦はいつか後に、次第に川らしい感じになつて来た。氷のかたまりのそここゝに動いてゐるのが微かに見えた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
その石も、樹も、皆、水の威力に牽引されているようで、濶々ひろびろとした河原に、一筋水が走っている。この水のみが、活物の緑をひそめているかと思われる。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
さつき土手の上で見たのとは違つて——狭く、小さく、錆びた川か何ぞのやうに見えたのとは違つて、いかにも濶々ひろ/\とした沼らしい感じを私に与へた。
ある日の印旛沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)