“濶歩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっぽ88.4%
くわつぽ9.3%
おおまた2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幅員(はば)が三十三メートルもあるその大通りのまん真中を、洋杖(ステッキ)をふりふり悠然と濶歩(かっぽ)してゆくのだった。こんな気持のよいことはなかった。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼(かれ)は其時(そのとき)服裝(なり)にも、動作(どうさ)にも、思想(しさう)にも、悉(こと/″\)く當世(たうせい)らしい才人(さいじん)の面影(おもかげ)を漲(みなぎ)らして、昂(たか)い首(くび)を世間(せけん)に擡(もた)げつゝ、行(い)かうと思(おも)ふ邊(あた)りを濶歩(くわつぽ)した。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
照子嬢も声鋭く、「それは売物です。」と遣込(やりこ)むれば、濶歩(おおまた)に引返し、「だから最初(はじめ)に聞いたじゃないか、価値(ねだん)が解(わか)れば払うのさ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)