“赤城下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかぎした88.9%
あかぎおろ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころよく赤城下あかぎした骨董店こっとうてんをひやかして、「三円の柳里恭りゅうりきょう」などを物色して来ては自分を誘ってもう一ぺん見に行かれたりした。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あっしゃ全体、神田の豊島町としまちょうで生れたんだけれど、牛込うしごめ赤城下あかぎしたに住んでたのさ。お父さんはお組役人——幕末あのころ小役人こやくにんなんざ貧乏だよ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
不思議だ不思議だと言い暮らしているうちに、やがて雨はだんだん氷雨に変ってゆき、たまに天気がいい日には、名物の赤城下あかぎおろしのからっ風が吹きまくって、木の葉の落ちる時候になってまいりました。
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)