“下赤坂”の読み方と例文
読み方割合
しもあかさか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山腹や麓の部落には、さくらも桃も一しょに咲いてきたし、下赤坂しもあかさかの城、また、かつての水分みくまり御本屋ごほんやたち)も、みな新しく建て直っている。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「留守か。では爺、そちが下赤坂しもあかさかの城へひきつれて行け。そして物具もののぐ奉行の佐備さび正安へ渡すがよい。さきにも諸職の工匠たくみが入っていること。正安が心得おろう」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに正成が捨てた金剛山のふもと下赤坂しもあかさかの城に、北条方の武族、湯浅定仏ゆあさじょうぶつが入ったので、たちどころに、山上の避難者だった正成の家族らは、危険にさらされて来たのであった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)