“下邳城”の読み方と例文
読み方割合
かひじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして、さしもの下邳城かひじょうも、日没と共に、まったく曹操の掌中に収められ、一夜明けると、城頭楼門の東西には、曹軍の旗が満々と、曙光しょこうの空にひるがえっていた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ玄徳の妻子は、下邳城かひじょうの奥にいるが、そこも昨夜わが軍の手に陥ちてしまったから、二夫人以下の生殺与奪せいさつよだつは、まったく曹丞相のお手にあるものといわねばならぬ
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その用意の調わぬうち——また長途のつかれもえぬうちに——それがしが部下の猛卒をひッさげて奇襲を行い、まず敵の出鼻に、大打撃を加え、しかるのち下邳城かひじょうの関羽と掎角きかくの形をとって
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)