“掎角”の読み方と例文
読み方割合
きかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「では、あなたは山上に陣をお構えなさい。てまえは五千騎をわかち、別に麓に陣取って、掎角きかくの勢いに備えますから」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時とうじ幕府の進歩派小栗上野介おぐりこうずけのすけはいのごときは仏蘭西フランスに結びその力をりて以て幕府統一のまつりごとをなさんとほっし、薩長さっちょうは英国にりてこれにこうたがい掎角きかくいきおいをなせり。
その用意の調わぬうち——また長途のつかれもえぬうちに——それがしが部下の猛卒をひッさげて奇襲を行い、まず敵の出鼻に、大打撃を加え、しかるのち下邳城かひじょうの関羽と掎角きかくの形をとって
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)