“きかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其角63.8%
企画8.6%
掎角6.9%
企劃1.7%
揮攉1.7%
期劃1.7%
棋客1.7%
滊角1.7%
猗角1.7%
碁客1.7%
(他:5)8.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其角きかくだつて、「おく細道ほそみち」の講釈はするだらうが、ハムレツトと来た日にや名を聞いた事もあるまいからね。
南瓜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
五月五日 二百二十日会。日本橋区茅場町かやばちょう一番地、喜可久。其角きかくの三日月の文台、あかざの軸を見る。
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
もちろんこれは信長の企画きかくである。叡山えいざんや京都や難波なにわの変に駈けつける日の備えであることもいうまでもない。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——思いきや、世乱風騒せらんふうそうのここ幾年を経てみれば、かれの独りえがいていた良心の企画きかくは、みなその反対な現実を築造していた。そして心ひそかに、
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では、あなたは山上に陣をお構えなさい。てまえは五千騎をわかち、別に麓に陣取って、掎角きかくの勢いに備えますから」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「由来、西涼の州兵は、猛気さかんです。軽々しくは当れません。玄徳もまた徐州の要地をしめ、下邳かひ小沛しょうはいの城と掎角きかくの備えをもち、これも小勢力ながら、簡単に征伐はできないかと思われまする」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現代の日本文学を、少くとも第一流の世界小説に近づける高級化論であって、ず通俗への合同低下の企劃きかくと思い間違える低俗との、戦いとなって現れて来たのである。
純粋小説論 (新字新仮名) / 横光利一(著)
元の天下を得る、もとより其の兵力にると雖も、成功の速疾なるもの、劉の揮攉きかくよろしきを得るにるものまたすくなからず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
武蔵も、うたた、歳月の思いにたえなかった。——今日の船出が、何となく、人生の一期劃きかくのように思われもして。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
棋客きかくと棋客との対局を、盤の横から観ているように、一石一石の手が、日吉には分るのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時どうじ滊角きかく短聲たんせい三發さんぱつ蒸滊機關じようききくわんひゞきハッタとあらたまつて
此方こなた滊角きかく短聲たんせい一發いつぱつ鍼路しんろ右舷うげんれば
すなわち呉傑、平安をして西の方定州ていしゅうを守らしめ、徐凱をして東の方滄州そうしゅうたむろせしめ、自ら徳州にとどまり、猗角きかくの勢をしてようやく燕をしじめんとす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
少女はその晩から源のもとにおって、普通の細君のように仕えた。源はその女から囲碁を習ったが、上達が非常にすみやかで、僅の間にその地方第一の碁客きかくとなった。
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しかれども、公事を帯び羈客きかくの身となる。
妖怪報告 (新字新仮名) / 井上円了(著)
その頃金港堂の編輯を督していたのは先年興津おきつで孤独の覊客きかくとして隠者の生涯を終った中根香亭なかねこうていであった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
さいはひ怪我けがは無かりけれど、彼はなかなかおのれの怪我などより貴客きかくおどろかせし狼藉ろうぜきをば、得も忍ばれず満面にぢて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
満野まんやしゆくとして秋の気をめ、騎客きかく草間に出没すれども、さんとして馬いなゝかず、この間の花は、磧撫子かはらなでしこ蛍袋ほたるぶくろ
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
いたずらにこの境遇を拈出ねんしゅつするのは、あえ市井しせい銅臭児どうしゅうじ鬼嚇きかくして、好んで高く標置ひょうちするがためではない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)