“ごかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
互角50.0%
碁客25.0%
伍格8.3%
呉客8.3%
牛角8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれはこのとおり力が自慢だ、負かすのは失礼だと思ったが、さりとて故意こいに負けるとへつらうことになる、互角ごかくぐらいにしておこうと思った。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
殖産に不適当なる人物なれば、いかなる卓識の先生も、いかなる専門芸能の学士も、碁客ごかく将棋師に等しくして、とても一家の富を起すに足らず。一家富まざれば一国富むの日あるべからず。
慶応義塾学生諸氏に告ぐ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
当代剣豪十人を選んで、日本の代表的人物としたら、当然その中に入るべき人物、秋山要介正勝ほどの人が、相打ちになったというからは、彼水品陣十郎という男、伎倆うで伍格ごかくと見なければならない。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あした呉客ごかくの夫人となり、くれ越商ゑつしやう小星せうせいとなるも、あにことごとく病的なる娼婦型の女人と限るけんや。この故に僕は娼婦型の婦人の増加せる事実を信ずる能はず。いはんや貴問に答ふるをや。
娼婦美と冒険 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ことさらに無心な顔を作り、思慮の無いことを云い、互に瞞着まんちゃくしようとつとめあうものの、しかし、双方共力は牛角ごかくのしたたかものゆえ、まさりもせず、おとりもせず、いどみ疲れて今はすこし睨合にらみあいの姿となった。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)