“互角”の読み方と例文
読み方割合
ごかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしに望蜀ぼうしょくの意はあるとしても、あんな山地の一方に屈して、曹操そうそう孫堅そんけんごとき者と争い、互角ごかくに一生を終るなど、手本とはいたしたくない。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おれはこのとおり力が自慢だ、負かすのは失礼だと思ったが、さりとて故意こいに負けるとへつらうことになる、互角ごかくぐらいにしておこうと思った。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
私達七名の同級生はく折り合った。野崎君と赤羽君も懇親会の組打が最後だった。互角ごかくのことが分ったのか、再び腕力に訴えるようなことはなかった。時折険悪けんあくになっても、直ぐに又肝胆相照かんたんあいてらす。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)