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互角
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ごかく
ふりがな文庫
“
互角
(
ごかく
)” の例文
わしに
望蜀
(
ぼうしょく
)
の意はあるとしても、あんな山地の一方に屈して、
曹操
(
そうそう
)
、
孫堅
(
そんけん
)
ごとき者と争い、
互角
(
ごかく
)
に一生を終るなど、手本とはいたしたくない。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おれはこのとおり力が自慢だ、負かすのは失礼だと思ったが、さりとて
故意
(
こい
)
に負けるとへつらうことになる、
互角
(
ごかく
)
ぐらいにしておこうと思った。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
私達七名の同級生は
能
(
よ
)
く折り合った。野崎君と赤羽君も懇親会の組打が最後だった。
互角
(
ごかく
)
のことが分ったのか、再び腕力に訴えるようなことはなかった。時折
険悪
(
けんあく
)
になっても、直ぐに又
肝胆相照
(
かんたんあいて
)
らす。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「私とあなたとは、どうも
互角
(
ごかく
)
のようだ、私が
先
(
せん
)
で往こう」
竈の中の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「次郎ちゃんと
姉
(
ねい
)
やとは
互角
(
ごかく
)
だ。」
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
それを
双方
(
そうほう
)
心得
(
こころえ
)
ちがいをして、かくべつべつに取りちがえてきた
以上
(
いじょう
)
、この
遠駆
(
とおが
)
け
試合
(
じあい
)
は、やりなおしか、
互角
(
ごかく
)
とするよりほかはありますまい
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
腕が
互角
(
ごかく
)
なのか、いずれに
隙
(
すき
)
もないためか、そうほううごかず、
彫
(
ほ
)
りつけたごとくにらみあっているうちに、魔か、雲か、月をかすめて
疾風
(
はやて
)
とともに、天空から
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
町
(
ちょう
)
半
(
はん
)
ばかり、
死身
(
しにみ
)
になって
踵
(
かかと
)
をけると、こいつどこまで足が
達者
(
たっしゃ
)
に生まれた男だろう、
神馬
(
しんめ
)
草薙
(
くさなぎ
)
とほとんど
互角
(
ごかく
)
な早さで、長くのびた燕作の首と、
泡
(
あわ
)
をかんだ馬の顔が、わずか一
間
(
けん
)
か二間の
差
(
さ
)
を
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“互角”の意味
《名詞》
互角(ごかく)
お互いに力関係などの優劣がないこと。また、そのような様。
(出典:Wiktionary)
互
常用漢字
中学
部首:⼆
4画
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
“互”で始まる語句
互
互違
互市
互先
互生
互譲
互選
互樣
互市場
互生葉