“伎倆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎりょう69.4%
うで16.7%
はたらき5.6%
うでまえ5.6%
うでまへ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、彼女が無政府主義者の集会の演壇に立つようになり、演説者としての伎倆ぎりょうを認められるやうになつたのは直ぐであつた。
乞食の名誉 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
「たとえどのような伎倆うでがあろうと、世間には名人達人がある、上越す者がどれほどでもある、増長慢になってはいけないのう」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
新吉は微温ぬるい茶をんで出しながら、「あたしなんざ駄目です。小野君のように、体に楽をしていて金をける伎倆はたらきはねえんだから。」
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「まあお父様そのようなこと……もうよろしいではござりませぬか……でも陣十郎様のお伎倆うでまえは、お立派のように存ぜられますわ」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
殊に旦那と一緒に暫らく欧羅巴にらしつたから、毛唐の言葉も達者で黄鳥うぐひすのやうな声でベラ/\お咄しなさる。其上に音楽なりものがお上手で、ピアノとかは専門家しやうばいにんに負けないお伎倆うでまへださうだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)