“うでまへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腕前40.0%
技倆40.0%
伎倆20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初手しよてわかをとこばかりにいたが、段々だん/″\老人としよりにもおよぼして、のちには婦人をんな病人びやうにんもこれでなほる、なほらぬまでも苦痛いたみうすらぐ、根太ねぶとうみつてすさへ、びた小刀こがたな引裂ひツさ医者殿いしやどの腕前うでまへぢや
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こぶしを突きつけようとしてゐたフォマ・グリゴーリエヸッチの手も、つい焼麺麭クニーシュの方へ差しのばされて、皆の衆は例によつて例の如く、主婦の技倆うでまへの鮮やかさを口々に褒めそやしはじめたものぢや。
殊に旦那と一緒に暫らく欧羅巴にらしつたから、毛唐の言葉も達者で黄鳥うぐひすのやうな声でベラ/\お咄しなさる。其上に音楽なりものがお上手で、ピアノとかは専門家しやうばいにんに負けないお伎倆うでまへださうだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
動物界の王と威張つておる獅子や虎や象や犀や鷲や蛇を対手あひてに戦つて日本犬にほんいぬの鍛へ上げた伎倆うでまへを見せたいのだ。なアに俺達日本犬の手際を知らんで威張くさる獅子や鷲がどれほどの力があるもんか。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)