“日本犬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にほんいぬ50.0%
につぽんいぬ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君達も平凡へぼ小説や平凡議論を書く暇があるなら日本人冥加に「猟之友」にでも日本犬にほんいぬ主義をちつと皷吹し給へ。そこへ行くと感心なは俺の旦那だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
日本犬にほんいぬを大切にしろ。第一、俺を大切にしろ。之からちつとロース肉の一片づつも時々持つて来い。人を射んと欲する者は先づ馬を射よといふ事がある。人間様のくせに君達余程知恵が無いよ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
俺は尋常たゞ地犬ぢいぬサ。まじりツけない純粋の日本犬につぽんいぬだ。耳の垂れた尻尾を下げたの碧い毛唐の犬がやつて来てから、地犬々々と俺の同類を白痴ばかにするが、憚りながら神州の倭魂やまとだましひを伝へた純粋のお犬様だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)