“伎楽”の読み方と例文
読み方割合
ぎがく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とある。また能は宋代の芝居から、雅楽は唐代の伎楽ぎがくから来たものだという林氏の説ものっている。いかにも随筆らしくておもしろい。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
伎楽ぎがく管絃かんげんの興をそえる特種なおんなは、遠い以前からあったけれど、近ごろ、たて烏帽子えぼしに白い水干すいかんを着、さや巻の太刀たちなどさして、朗詠ろうえいをうたいながら
自分の顔がまるで知らない人の顔のように見えて来たり、眼が疲れて来る故か、じーっと見ているうちに醜悪な伎楽ぎがくおもてという面そっくりに見えて来たりする。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)