“ぎがく”の漢字の書き方と例文
語句割合
伎楽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上記の夢を見てから一と月も後に博物館で伎楽ぎがく舞楽能楽の面の展覧会があって見に行った。
夢判断 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
塔という塔の綿帽子が、言い合わせたように西へかしいでいるのでそれが分る。西向きの飛簷垂木ひえんたるきは、まるで伎楽ぎがくの面のようなおどけた丸い鼻さきを、ぶらりと宙に垂れている。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
また伎楽ぎがくを奏して世に珍しき塔供養あるべきはずに支度とりどりなりし最中、夜半の鐘の音の曇って平日つねには似つかず耳にきたなく聞えしがそもそも、漸々ぜんぜんあやしき風吹き出して
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)