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伎倆
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うで
ふりがな文庫
“
伎倆
(
うで
)” の例文
「たとえどのような
伎倆
(
うで
)
があろうと、世間には名人達人がある、上越す者がどれほどでもある、増長慢になってはいけないのう」
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それで
彼
(
かれ
)
は
遠
(
とほ
)
く
利根川
(
とねがは
)
の
工事
(
こうじ
)
へも
行
(
い
)
つたのであつた。
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
伎倆
(
うで
)
を
恃
(
たの
)
んで
居
(
ゐ
)
る。
彼
(
かれ
)
は
以前
(
いぜん
)
からも
少
(
すこ
)
しづつ
開墾
(
かいこん
)
の
仕事
(
しごと
)
をした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
幸「
伎倆
(
うで
)
の
良
(
い
)
い職人というものは、お世辞も軽薄もないものだと聞いていましたが、成程彼の長二も其の
質
(
たち
)
で、なか/\面白い人物のようです」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そう申しちゃ何ですけれど、あたしはお嬢さんがあんまり
伎倆
(
うで
)
がなさ過ぎると思いますわ」
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
伎倆
(
うで
)
のしっかりした職人か、さもなければ丈夫な百姓ばかりでな。ようがすかね、例えばあの馬車大工のミヘーエフじゃて! あいつは立派な
弾機
(
ばね
)
つきの馬車より他にゃあ拵らえなかっただ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
胴を輪切るか真っ向を割り付けるか、
伎倆
(
うで
)
の
如何
(
いかん
)
、
躰形
(
たいけい
)
の如何、呼吸の緩急によって変化縦横! が、どっちみち恐ろしい。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「もっとも、人間にはいちいち持ち前の体質の相違があって、それによって同じ病気でも、出かたが違う。そこを見分けて手当も変えて行く。そこに医者の
伎倆
(
うで
)
の優劣があるのだが……」
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
技が勝れているだけに、
伎倆
(
うで
)
が伯仲であるだけに、その気疲労も甚だしいのであった。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
伎
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
倆
漢検1級
部首:⼈
10画
“伎”で始まる語句
伎
伎楽
伎芸
伎芸天
伎倍
伎楽面
伎芸天女
伎女
伎座
伎佐貝比賣