“伎芸天女”の読み方と例文
読み方割合
ぎげいてんにょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これはまた滅相な。成程御姫様の御美しさは、伎芸天女ぎげいてんにょも及ばぬほどではございますが、恋は恋、釈教は釈教、まして好物の御酒ごしゅなどと、一つぎわには申せませぬ。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いま、秋篠寺あきしのでらという寺の、秋草のなかに寐そべって、これを書いている。いましがた、ここのすこし荒れた御堂にある伎芸天女ぎげいてんにょの像をしみじみと見てきたばかりのところだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)