企画きかく)” の例文
旧字:企畫
思いきや、世乱風騒せらんふうそうのここ幾年を経てみれば、かれの独りえがいていた良心の企画きかくは、みなその反対な現実を築造していた。そして心ひそかに
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は別に目的があったのですが、当時のその探検団の企画きかくは南の孤島ことうに住む生物を研究するということでした。私は理学も動物の方を研究していた者ですから、喜んで参加いたしました。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もちろんこれは信長の企画きかくである。叡山えいざんや京都や難波なにわの変に駈けつける日の備えであることもいうまでもない。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、新たに分国二十ヵ国に、新進の城主を取り立て、畿内五国を藩屏はんぺいとし、この五月から大坂に大築城を企画きかくして、年内にはそこへ移る予定——ということなども発表していた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま、彼の企画きかくにある最大な宿題として、ひそかに手をつけている問題は
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)