“企畫”のいろいろな読み方と例文
新字:企画
読み方割合
きくわく33.3%
たくらみ33.3%
プロツト33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川面かはもを通る船に支障がなければ、大概たいがいのことは大眼に見られ、佐渡屋の裏の水面に乘出した危ないやぐらもこの夜の興を添へる、一つの企畫きくわくとして、面白がられ、はやされ、うらやましがられて居たのです。
すべて、私念わたくしといふ陋劣さもしい心があればこそ、人間は種々の惡き企畫たくらみを起すものぢや。罪惡の源は私念、私念あつての此世の亂れぢや。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
多分にある味はひは、傳説らしい材料を、近代的小説の悧巧な企畫プロツトに活かさうとする工風と、更にその工風をいかにして覆ひかくさんとしたかを示す、智的惡戲の興味である。