“泡立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわだ72.0%
あはだ8.0%
あわた8.0%
あはだつ4.0%
あわだた4.0%
あわだつ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せいろんへ——無作法な笑い声のあいだから妖異よういな諸国語を泡立あわだたせて、みんなひとまず、首府コロンボ港で欧羅巴からの船を捨てた。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
泡立あはだなみ逆卷さかまうしほ一時いちじ狂瀾きやうらん千尋せんじんそこ卷込まきこまれたが、やゝしばらくしてふたゝ海面かいめん浮上うかびあがつたとき黒暗々こくあん/\たる波上はじやうには六千四百とん弦月丸げんげつまるかげかたちもなく
コンスタアブルは湿気の状を描き得たれども暴風の狂猛を捉ふる事あたわず、然るに北斎にあつては風勢ふうせいのいかに水を泡立あわたたせ樹木を傾倒しまた人馬を驚かすかを知れり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あへなくも泡立あはだつふみ落入おちいりて、鰐魚わに餌食ゑじき
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たにおくには墓場はかばもあるだらう、人生じんせい悠久いうきうながれ此處こゝでも泡立あわだたぬまでのうづゐてるのである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
泡立あわだつ海に落入りて、鰐魚わに餌食えじきとなりけらし。
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)