“鰐魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わに70.0%
がくぎょ30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は鳥獣をいつくしみ鰐魚わにをさえもなずけた。彼には鳥獣の啼き声やあるいはその眼の働きやもしくは肢体のうねらし方によってその感情を知ることが出来た。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
コンゴに住むイーキー民族は現今げんこんも「しまうま」の肉は食はぬ。むかしエヂプトに於ては、テベスでは羊を食はず、メンデスでは山羊やぎを食はず、オムポズでは鰐魚わにを嫌つた。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
そして、その黄金の壺の左右には、これまた黄金でつくった二匹の鰐魚がくぎょが、あたかも聖骨を守るがごとく、うずくまっているのである。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
我国でもたつといい、竜巻きなどともいうが、竜に関する怪異を説いた人は少い。畢竟ひっきょうは竜に類する鰐魚がくぎょや、巨大な海蛇などが棲息しないためであろうと思われる。
妖怪漫談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)