“図太”のいろいろな読み方と例文
旧字:圖太
読み方割合
ずぶと55.6%
づぶと33.3%
づな11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公然と出入りしようという図太ずぶとはらで来たのか、それとも本当に一言謝るつもりで来たのか、それは伊助の妾だった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
十八の子供にしちやあれで、なかなか図太づぶといところがあるんだけど……五円のお小遣ひきりで、北海道を一とまはりして来るなんて、ちよつと出来ない芸当よ。
真個ほんと図太づない口の利きやうを為る。だから省吾は嫌ひさ。すこし是方こちらが遠慮して居れば、何処迄いゝ気に成るか知れやしねえ。あゝ必定きつとまた蓮華寺へ寄つて、姉さんに何か言付けて来たんだらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)