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兼々
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かね/″\
ふりがな文庫
“
兼々
(
かね/″\
)” の例文
矢張賣物だつたのかと、
兼々
(
かね/″\
)
一分の疑を殘してゐた事がはつきりとわかつたが、それにしても餘り無雜作なのが腹立たしかつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
殊
(
こと
)
に、その
引手茶屋
(
ひきてぢやや
)
には、
丁度
(
ちやうど
)
妙齡
(
としごろ
)
になる
娘
(
むすめ
)
が
一人
(
ひとり
)
あつて、それがその
吉原
(
よしはら
)
に
居
(
ゐ
)
るといふ
事
(
こと
)
を、
兼々
(
かね/″\
)
非常
(
ひじやう
)
に
嫌
(
きら
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
娘
(
むすめ
)
は
町
(
まち
)
へ
出度
(
でた
)
いと
言
(
い
)
ふ。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
花月園内には京浜第一の、大舞踏場がある事は、
兼々
(
かね/″\
)
知つてゐた。そして其処では水曜と土曜と日曜とに、
毎
(
いつ
)
もバンドが来て舞踏会が開かれてゐた。
私の社交ダンス
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
聞及び給ひ御家來に
仰
(
おほせ
)
らるゝ
樣
(
やう
)
兼々
(
かね/″\
)
江戸表にも
噂
(
うはさ
)
有
(
あり
)
し天一坊とやら
此度
(
このたび
)
下向と相見えたり此所にて出會ては
面倒
(
めんだう
)
なり何卒
行逢
(
ゆきあは
)
ぬ樣にしたしと思召御
近習
(
きんじゆ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
日出雄
(
ひでを
)
や、
汝
(
おまへ
)
と
父
(
ちゝ
)
とは、
之
(
これ
)
から
長時
(
しばらく
)
の
間
(
あひだ
)
別
(
わか
)
れるのだが、
汝
(
おまへ
)
は
兼々
(
かね/″\
)
父
(
ちゝ
)
の
言
(
い
)
ふやうに、
世
(
よ
)
に
俊
(
すぐ
)
れた
人
(
ひと
)
となつて——
有爲
(
りつぱ
)
な
海軍士官
(
かいぐんしくわん
)
となつて、
日本帝國
(
につぽんていこく
)
の
干城
(
まもり
)
となる
志
(
こゝろ
)
を
忘
(
わす
)
れてはなりませんよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
今年こそは盆の賞與で夏服をつくらうと、
兼々
(
かね/″\
)
望んでは居たのだが、洋服に廻す丈の餘裕が無く、結局我慢してしまつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
兼
常用漢字
中学
部首:⼋
10画
々
3画
“兼”で始まる語句
兼
兼好
兼吉
兼実
兼而
兼帯
兼行
兼平
兼良
兼備