“衣川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ころもがわ60.0%
きぬがわ13.3%
ころもがは13.3%
きぬかは6.7%
きぬがは6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村は名高い衣川ころもがわに在りますが、その一番奥の増沢ますざわという村落であります。山に包まれた寒村ですが、ここで今も忙しい仕事が続きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
あとにのこされた衣川きぬがわおうなの嘆きや、源ノ渡の恨みや、院の友輩ともばら嘲笑ちょうしょう、世間のそしりなども、声をそろえ、形相ぎょうそうをなして、おそろしいばかり、自分をほえ責めている。
衣川ころもがは和泉いづみじやうをめぐりて、高館の下にて大河に落入る。康衡やすひらが旧跡は衣ヶ関を隔てて、南部口をさし堅めえびすをふせぐと見えたり。さても義臣すぐつて此城にこもり、功名一時のくさむらとなる。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女優衣川きぬかは孔雀が娘役として近代劇協会へ入つた時、これを箱入にしてしまつて置かなかつたのは、舞台監督の上山草人かみやまさうじんであつた。
衣川きぬがはを渡り、宇都宮大明神をふし拝む”などの一節も思い出される。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)