“ころもがは”の漢字の書き方と例文
語句割合
衣川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衣川ころもがは和泉いづみじやうをめぐりて、高館の下にて大河に落入る。康衡やすひらが旧跡は衣ヶ関を隔てて、南部口をさし堅めえびすをふせぐと見えたり。さても義臣すぐつて此城にこもり、功名一時のくさむらとなる。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二人は北上川に沿うて北し、文治の故蹟を高館たかだちに訪うて判官義経を弔し、中尊寺に詣で、衣川ころもがはを隔てて琵琶の柵のあとを尋ね、一の関に至つてまさわづかくびすめぐらした。琵琶の柵は泉の城の別名である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)