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衣川
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ころもがわ
ふりがな文庫
“
衣川
(
ころもがわ
)” の例文
村は名高い
衣川
(
ころもがわ
)
に在りますが、その一番奥の
増沢
(
ますざわ
)
という村落であります。山に包まれた寒村ですが、ここで今も忙しい仕事が続きます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
とすぐに
上
(
かみ
)
の
句
(
く
)
をつけました。これは
戦
(
いくさ
)
の
場所
(
ばしょ
)
がちょうど
衣川
(
ころもがわ
)
のそばの「
衣
(
ころも
)
の
館
(
たて
)
」という
所
(
ところ
)
でしたから、
義家
(
よしいえ
)
が
貞任
(
さだとう
)
に
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それは
衣川
(
ころもがわ
)
の役を主題としたもので、源義家と
安倍貞任
(
あべのさだとう
)
とが戦中に立て引きをする処、……例の、衣の
楯
(
たて
)
はほころびにけりという歌の所であります。
幕末維新懐古談:78 谷中時代の弟子のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
衣川
(
ころもがわ
)
で
噛
(
くい
)
しばった武蔵坊弁慶の奥歯のようなやつをせせりながら、
店前
(
みせさき
)
で、やた一きめていた処でございましてね。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
己は
衣川
(
ころもがわ
)
の家で、袈裟と一つ部屋の畳へ坐った時、既にこの未練がいつか薄くなっているのに気がついた。
袈裟と盛遠
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
稲舟
(
いなぶね
)
って好い名だな。錦子さんでも好いけれど、
最上川
(
もがみがわ
)
がそばなのでしょう。みちのくというと、最上川だの、名取川だの、
衣川
(
ころもがわ
)
だの、
北上川
(
きたかみがわ
)
だのって、なつかしい川の名が多い。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それでは
高館
(
たかだて
)
・
衣川
(
ころもがわ
)
の昔話をするのに、甚だ勝手が悪かったわけである。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
衣川
(
ころもがわ
)
といえば誰も歴史に覚えがあろう。近くの
平泉
(
ひらいずみ
)
は
金色堂
(
こんじきどう
)
の名において、藤原三代の
栄華
(
えいが
)
の跡を語っている。
陸中雑記
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
そしておしまいに
奥州
(
おうしゅう
)
の
衣川
(
ころもがわ
)
というところで、
義経
(
よしつね
)
のために
討
(
う
)
ち
死
(
じ
)
にをしました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
衣川
(
ころもがわ
)
の口から渡が袈裟を得るために、どれだけ心を労したかを聞いた時、己は現にあの男を
可愛
(
かわゆ
)
く思った事さえある。渡は袈裟を妻にしたい一心で、わざわざ歌の稽古までしたと云う事ではないか。
袈裟と盛遠
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
異人答えて曰く、もと修するの法なし、かつて九郎
判官
(
ほうがん
)
に随従して高館にいるとき、六月
衣川
(
ころもがわ
)
に
釣
(
つり
)
して
達谷
(
たっこく
)
に入る。一老人あり招きて食を
供
(
きょう
)
す。肉ありその色は
朱
(
しゅ
)
のごとく味美なり、
仁羮
(
じんこう
)
と名づく。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
黒沢尻
(
くろさわじり
)
あたりでも見かけましたが、形が一番立派でかつ古格があるのは
胆沢
(
いさわ
)
郡
衣川
(
ころもがわ
)
村
増沢
(
ますざわ
)
のものであります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“衣川”で始まる語句
衣川暁子
衣川柳太郎