“北上川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きたかみがわ66.7%
きたかみがは33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨降りの中では草鞋わらじか靴ででもないと上下じょうげむずかしかろう——其処そこ通抜とおりぬけて、北上川きたかみがわ衣河ころもがわ、名にしおう、高館たかだちあとを望む
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
北上川きたかみがわ沿岸の平野には稲が一面に実って、もう刈入れるばかりになっているように見える。
札幌まで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そこらがまだまるつきり、たけたかくさくろはやしのままだつたとき、嘉十かじふはおぢいさんたちと北上川きたかみがはひがしからうつつてきて、ちいさなはたけひらいて、あはひえをつくつてゐました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
この地へ行くには花巻はなまきの停車場にて汽車を下り、北上川きたかみがはを渡り、その川の支流猿が石川の渓を伝ひて、東の方へ入ること十三里、遠野の町に至る。山奥には珍しき繁華の地なり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)