“きたかみがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
北上川80.0%
北上河20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この地へ行くには花巻はなまきの停車場にて汽車をり、北上川きたかみがわを渡り、その川の支流さる石川いしがわたにつたいて、東の方へ入ること十三里、遠野の町に至る。山奥には珍しき繁華の地なり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
稲舟いなぶねって好い名だな。錦子さんでも好いけれど、最上川もがみがわがそばなのでしょう。みちのくというと、最上川だの、名取川だの、衣川ころもがわだの、北上川きたかみがわだのって、なつかしい川の名が多い。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
その後間もなく市政のかれたこの町は、太平洋に突き出た牡鹿おじか半島の咽喉いんこうやくし、仙台湾に注ぐ北上河きたかみがわの河口に臨んだ物資の集散地で、鉄道輸送の開ける前は、海と河との水運により
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)