“嘉十”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじゅう80.0%
かじふ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこらがまだまるっきり、丈高たけたかい草や黒い林のままだったとき、嘉十かじゅうはおじいさんたちと北上川の東から移ってきて、小さな畑を開いて、あわひえをつくっていました。
鹿踊りのはじまり (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
文「そりゃア困ったなア……これ嘉十かじゅう手前てめえも一緒にけ、二人に怪我をさしては成んねえから、おらも直ぐに行くだから、手前長く奉公して世話に成ったから一緒にけ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「こいづば鹿しかでやべか。それ、鹿しか」と嘉十かじふはひとりごとのやうにつて、それをうめばちさうのしろはなしたきました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ところがすこつたとき、嘉十かじふはさつきのやすんだところに、手拭てぬぐひわすれてたのにがつきましたので、いそいでまたかへしました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)