“黒沢尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろさわじり66.7%
くろさはじり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒沢尻くろさわじりあたりでも見かけましたが、形が一番立派でかつ古格があるのは胆沢いさわ衣川ころもがわ増沢ますざわのものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
十七日、朝早く起き出でたるに足いたみて立つことかなわず、心を決して車に乗じてせたり。郡山こおりやま好地こうち、花巻、黒沢尻くろさわじり、金が崎、水沢、前沢をてようやく一ノ関に着す。この日行程二十四里なり。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
電信柱の瀬戸の碍子がいしが、きらっと光ったり、青く葉をゆすりながらやなぎがだんだんめぐったり、汽車は丁度黒沢尻くろさはじりの町をはなれて、まっすぐに西の方へ走りました。
化物丁場 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
私は、西の仙人せんにん鉱山に、小さな用事がありましたので、黒沢尻くろさはじりで、軽便鉄道に乗りかへました。
化物丁場 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)