“分前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わけまえ69.2%
わけまへ23.1%
ふんまへ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅田は少年の時から我儘わがままが強く、いつも我意を張って弱い弟妹達の分前わけまえまで貪りとっていた。それはみんな物悲しい記憶であった。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
「ではあなたの意志一つであなたの運命もきまります。」と彼は云つた。「私の手も、心も、所有物全部の分前わけまへもあなたに捧げます。」
「一十五分前ふんまへだ‥‥」と、わたし覺束おぼつかない星明ほしあかりに腕時計うでどけいをすかしてながらこたへた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)