“弁疏”のいろいろな読み方と例文
旧字:辯疏
読み方割合
べんそ56.8%
いいわけ21.6%
いひわけ18.9%
エクスキュウズ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この場に及んでも、自己の一身上のための弁疏べんそ哀願は後廻しにして、まず借物にいたみのないようにと宥免ゆうめんを乞うのを耳にも入れず
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「何の、心からの悪ものではないものが、そんなことをしようぞ。これ、お前は、このわたしの膝の上で、きやつの弁疏いいわけをする気か」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
『怎うもしないのに!』と自分に弁疏いひわけして見る傍から、「屹度加藤さんでお午餐ひるが出て、それから被来いらつしやる。」といふ考へが浮ぶ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
これについては先生には、ちゃんとした弁疏エクスキュウズがある。いかに熱意を持っていても、市の鑑札がないとあそこに住まわしてくれんのでねえ、と言われる。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)