“被来”のいろいろな読み方と例文
旧字:被來
読み方割合
いらし28.6%
いらしつ14.3%
いらつしや14.3%
いら14.3%
いらっしゃ14.3%
いらつしつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神が、彼に供える犠牲の獣を選びに被来いらしったように、スバーを見に来た人を見ると、親達は心配とこわさで、クラクラする程でした。
『ハ、何にも……然う/\、先刻さつき静子さんがお出になつて、アノ、兄様にいさんもお帰省かへりになつたから先生に遊びに被来いらしつて下さる様にツて。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『この次に。』と智恵子は沈着おちついた声で言つて、『貴女も早くお帰りなすつたがいわ。お客様が被来いらつしやつたぢやありませんか。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
母上があまり痛わっても居られまいから、淋しく侘しいのを、被来いらっしゃいと云ったので、大悦び。私が帰って来たら、新しく組立てたダブルベッドにうずまるようにして休んで居られた。
彼の声をきき不快を感じた、いつかえるかというのに気のない返事をしたら“其那にいそがしければ、すきな時被来いらっしゃい”と云って切った。後浜中氏電話。又あとから荒木。いやいや。
『お楽みでしたわねえ。サ何卒お上り下さいまし、……アノ小川さんのお客様も被来いらつしつてますから。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)