“いらっしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
被居50.0%
入来10.0%
被入10.0%
光来10.0%
被在10.0%
被来10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なさって被居いらっしゃるんじゃないかと思ったもんですから、一寸お尋ねして見たいと思った丈けなんです
偽刑事 (新字新仮名) / 川田功(著)
どこへ入来いらっしゃるのと問われて、あすこへ行こうと思ったがと淀文の方を向て見せれば、そう、入来いらっしゃいなわたしも今明いて来た所ですから、今日は早いお客さまと告げるに
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
入来いらっしゃいと呼ばれてもはや立退き難く、もとより立退くのが本意ではないので、やっとはらを据て下向いて這入り、どうぞお二階へと云れて、目をつぶるようにして駈上った。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「わたしはやはり御自分で取りに被入いらっしゃる方がいいと思います。これじゃしようがありませんからね」
端午節 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「自分で被入いらっしゃったの」
端午節 (新字新仮名) / 魯迅(著)
これは学友某の実見じっけんである。夜中になると戸棚から、今まで見た事もない素敵な美人が出て来て、辰雄たつおさん、此方こちら光来いらっしゃいなと無理に誘い出す。翌朝になると、屹度きっと蚊帳かやの外へ半身を出している。
取り交ぜて (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
「何故そんな怖い顔をして被在いらっしゃるの。あたし、𤢖じゃなくってよ。妾のばちで、貴下あなたは𤢖に酷い目に逢ったと云うじゃアありませんか。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼の声をきき不快を感じた、いつかえるかというのに気のない返事をしたら“其那にいそがしければ、すきな時被来いらっしゃい”と云って切った。後浜中氏電話。又あとから荒木。いやいや。