“被入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いら43.3%
いらつしや20.0%
いらし16.7%
いらっ10.0%
いらつ6.7%
いらっしゃ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お仙や、お前は三吉叔父さん、三吉叔父さんと、毎日言い暮していたッけが——どうだね、三吉叔父さんが被入いらしって嬉しいかね」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
も一つ可笑をかしはなしがある。鳥屋とりやのおきやくかへときに、むすめが、「こんだいつ被入いらつしやるの。」とふと、女房かみさんまたうツかり、「おちかうち——」とおくす。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「叔母さん、すこし吾家うちも片付きました。ちと何卒どうぞ被入いらしって下さい。経師屋きょうじやを頼みまして、二階から階下したまですっかり張らせました」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
蛞蝓が名物ですトサ……叔父さんも何卒どうぞ復たお近いうちに……御宅から吾家うちまでは、七八町位のものですから、運動かたがた歩いて被入いらっしゃるには丁度好う御座んす
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それでも風俗ふうのかはつたかた被入いらつしやいますと、大事だいじにしてお辞義じぎをすることだけはつてゞございますが、御挨拶ごあいさつをいたしませんね。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「わたしはやはり御自分で取りに被入いらっしゃる方がいいと思います。これじゃしようがありませんからね」
端午節 (新字新仮名) / 魯迅(著)