被入いらっ)” の例文
蛞蝓が名物ですトサ……叔父さんも何卒どうぞ復たお近いうちに……御宅から吾家うちまでは、七八町位のものですから、運動かたがた歩いて被入いらっしゃるには丁度好う御座んす
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「おや、角川のおじさん被入いらっしゃい。市郎さんも……。さあ、どうぞ……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「お前達は子でも造りに来たかいなんて——母親さんはあんな気で被入いらっしゃるんでしょうか」と豊世が言ってみた。「真実ほんとに何からお話したら可いでしょうねえ……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「や、吉岡の嬢様……。被入いらっせえまし。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「兄さん、被入いらっしゃい」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)