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弁疏
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いひわけ
ふりがな文庫
“
弁疏
(
いひわけ
)” の例文
旧字:
辯疏
『怎うもしないのに!』と自分に
弁疏
(
いひわけ
)
して見る傍から、「屹度加藤さんでお
午餐
(
ひる
)
が出て、それから
被来
(
いらつしや
)
る。」といふ考へが浮ぶ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
もしかこの人が
弁疏
(
いひわけ
)
がましい隠し立などしないで、あけすけに、
公然
(
おほぴら
)
に今度の戦争の
事情
(
いきさつ
)
を懺悔したら、どんなにか面白い書物が出来るだらう。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
したが、いつたん顔を出したからには、泣いても笑つても一通りの
弁疏
(
いひわけ
)
はしておかずばなるまいて。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:02 はしがき
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
『
何有
(
なあに
)
!』とお由は又言つた。そして、
先刻
(
さつき
)
から三度目の同じ
弁疏
(
いひわけ
)
を、同じ様な詰らな相な口調で付加へた、『晩方に庭の
台木
(
どぎ
)
さ
打倒
(
ぶんのめ
)
つて
撲
(
ぶ
)
つたつけア、腰ア痛くてせえ。』
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
この頃京都図書館長を辞めて早稲田大学の図書館に転ずるとかいふ湯浅半月氏は、例の女買ひについて
頻
(
しきり
)
と噂を立てられてゐるが、流石に口上手の男だけに、別に
弁疏
(
いひわけ
)
がましい事もせず
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
九時半頃、秋野教師が遅刻の
弁疏
(
いひわけ
)
を
為
(
し
)
い/\入つて来て、何時も
其室
(
そこ
)
の柱に懸けて置く黒繻子の袴を穿いた時は、後から/\と来た新入生も大方来尽して、職員室の中は
空
(
す
)
いてゐた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
若い学生は
弁疏
(
いひわけ
)
がましくいつて、泣き出しさうな顔になつた。
茶話:11 昭和五(一九三〇)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『千早さん、
先刻
(
さつき
)
は
急
(
いそが
)
しい時で……』と
諄々
(
くどくど
)
弁疏
(
いひわけ
)
を言つて
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
弁
常用漢字
小5
部首:⼶
5画
疏
漢検準1級
部首:⽦
12画
“弁”で始まる語句
弁
弁解
弁当
弁慶
弁駁
弁護
弁別
弁財天
弁償
弁天