“私宅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うち50.0%
わたくしたく25.0%
たく12.5%
わたくしかた12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
互に私宅うちへ訪ねて行く事なども滅多にない。彼はこの村に福富の外に自分の話相手がないと思つてゐる。これは實際である。そして、決してそれ以上ではないと思つてゐる。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
陳者のぶれば、今年三月七日、当村百姓与作後家しのと申す者、私宅わたくしたくへ参り、同人娘さと(当年九歳)大病に付き、検脈致し呉れ候様、懇々頼入り候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
自分はそっとこの革包かばん私宅たくの横に積である材木の間に、しかも巧に隠匿かくして、紙幣さつの一束を懐中して素知らぬ顔をしてうちに入った。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
幸「只今私宅わたくしかたへ強盗が押入りまして、家中うちじゅうに血が垂れて居りますから、すぐに御出張を願います」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)