“擔込”の読み方と例文
新字:担込
読み方割合
かつぎこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは紛れもない泉原の愛人であったグヰンの変り果てた姿である。泉原は集ってきた人々の手を借りて旅館の一室へ擔込かつぎこんで、応急手当を施したが女は全く息が絶えていた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
隣りの婆さんといふのは、赤痢に罹ツたのを一週間も隱匿かくしてゐて、昨日の午後避病院に擔込かつぎこまれたのであツた。避病院は、つい近所にある。坐ツてゐても消毒室の煙突だけは見える。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)