“かつぎこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
担込40.0%
擔込40.0%
舁込20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の行路病者が担込かつぎこまれて来た、医者に見せると重い肋膜で、すでに手おくれになつてゐ、遂に死亡して了つたが、その次の日、彼女をたすけて連れて来た男が来て、一度面会させてくれと云ふので
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
隣りの婆さんといふのは、赤痢に罹ツたのを一週間も隱匿かくしてゐて、昨日の午後避病院に擔込かつぎこまれたのであツた。避病院は、つい近所にある。坐ツてゐても消毒室の煙突だけは見える。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
何しろその晩内へ舁込かつぎこんだ時は半死半生で、ほんの虫の息が通つてゐるばかり、わたしは一目見ると、これはとても助るまいと想つたけれど、割合に人間といふものは丈夫なものだね
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)