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掛
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かく
ふりがな文庫
“
掛
(
かく
)” の例文
小脇に弓矢をかかへしまま、
側目
(
わきめ
)
もふらず走り過ぎんとするに。聴水は
連忙
(
いそがわ
)
しく呼び止めて、「
喃々
(
のうのう
)
、黒衣ぬし待ちたまへ」と、声を
掛
(
かく
)
れば。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
頓
(
やが
)
て彼れ
衣嚢
(
かくし
)
を探り
最
(
いと
)
太
(
ふと
)
やかなる
嗅煙草
(
かぎたばこ
)
の箱を
取出
(
とりいだ
)
し幾度か鼻に当て我を忘れて其香気を
愛
(
めず
)
る如くに見せ
掛
(
かく
)
る、
去
(
さ
)
れど余は
兼
(
かね
)
てより彼れに此癖あるを知れり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
殘
(
のこ
)
し置しは
不審
(
ふしん
)
なり追々
吟味
(
ぎんみ
)
に及ぶと言るゝ時下役の者
傍
(
そば
)
より立ませいと聲を
掛
(
かく
)
るに各々其日は下りけり
重
(
かさ
)
ねて大岡殿細川越中守の
留守居
(
るすゐ
)
を經て井戸源次郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
婦人は内に入れば、貫一も渋々
跟
(
つ
)
いて入るに、
長椅子
(
ソオフワア
)
に
掛
(
かく
)
れば、止む無くその
側
(
そば
)
に座を占めたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
掛
(
かく
)
るうち姿は見えずナニ
幾許
(
いくら
)
ほど近いものかハアハア云つて此上あたりに休み居るならんト三人
嘲
(
あざ
)
みながら
上
(
のぼ
)
るに道人は居ず五六丁の間は
屈曲
(
をりまがり
)
てもよく先が見えるに後影もなし
若
(
も
)
しやは近きを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“掛”を含む語句
引掛
掛合
突掛
仕掛
乗掛
心掛
追掛
倚掛
前掛
願掛
肩掛
行掛
卓子掛
出掛
腰掛
手掛
凭掛
立掛
掛茶屋
差掛
...