“倚掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よりかゝ25.0%
よっかか16.7%
よりかか16.7%
よりかかり8.3%
よりかゝり8.3%
よせかけ8.3%
よっかゝ8.3%
よつかか8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、柱に倚掛よりかゝって碌に弾けやアしませんが、いやアな姿になってポツ/\端唄はうたの稽古か何かを致して居りますうちに、旦那がおいでになります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先生は床に起直って布団ふとん倚掛よっかかっている。梅子も座に着いている、一見一座の光景ようす平常ふだんと違っている。真面目で、沈んで、のみならず何処どこかに悲哀の色が動いている。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
忠一といふ、今度尋常科の三年に進んだ校長の長男が、用もないのに怖々おづおづしながら入つて来て、甘えるやう姿態しなをして健のつくゑ倚掛よりかかつた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、長椅子ながいすうえよこになり、倚掛よりかかりほうついかおけたまま、くいしばって、とも喋喋べらべらしゃべるのを詮方せんかたなくいている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、長椅子ながいすうへよこになり、倚掛よりかゝりはうついかほけたまゝくひしばつて、とも喋喋べら/\しやべるのを詮方せんかたなくいてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その制作しかたは木のえだふぢつるにて穴に倚掛よせかけたなつくり、たなのはしに付てくひを以てこれをしばり、たなの横木にはしらありてたなの上に大石をつみならべ、横木よりなはを下し縄にむすびてあなのぞま
其の座敷をそっと覗いて見ると、客の坊主がおすみの部屋着を着て、坊主頭に鉢巻をして柱に倚掛よっかゝって大胡坐おおあぐらをかいて、前にあるのアみんなまぐさ物、鯛の浜焼なぞを取寄せて、それに軍鶏しゃもなんぞくらって
燈籠へ倚掛よつかかつて頬杖ほほづゑでもいて、空をながめてゐるかたちなども可いよ。ねえ、如何いかがでせう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)