倚掛よっかか)” の例文
先生は床に起直って布団ふとん倚掛よっかかっている。梅子も座に着いている、一見一座の光景ようす平常ふだんと違っている。真面目で、沈んで、のみならず何処どこかに悲哀の色が動いている。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
本人を倚掛よっかからせますのには、しっかりなすって、自分でお雪さんが頼母たのもしがるような方でなくっちゃけますまい、それですのにちょいちょいお見えなさいまする、どのお客様も
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)