“卓子掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
テーブルかけ25.0%
ていぶるかけ12.5%
てえぶるかけ12.5%
てーぶるかけ12.5%
テエブルかけ12.5%
テエブルクロオス12.5%
テーブルか12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おおそうだ。俺は手近にあった缶詰を卓子掛テーブルかけにくるんで持ちこんだのだった。こんな大事なものを、すっかり忘れていた」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
半靴はんぐつさきらした、母親はゝおやしろあし卓子掛ていぶるかけ絨氈じうたんあひだうごいた。まどそとゆきひかりでゝ、さら/\おとさうに、つきつて、植込うゑこみこずえがちら/\くろい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何事だろうと、布目を覗く若いをたしなめて、内の障子より清純きれいだというのに、卓子掛てえぶるかけの上へ真新しいのをまた一枚敷いて、その上をしなった指で一のし伸して
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
卓子掛てーぶるかけ椅子いす緋色ひいろづくめな部屋へやには数人すうにんのRこく男女だんじよがゐて、わたし仲間なかま案外あんがいにもきわめて小数せうすうであつた。そのおうくは夫人帯同ふじんたいどうであつたことも、わたしには意外いがいであつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
と黄色い更紗さらさ卓子掛テエブルかけを、しなやかな指ではじいて
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
野村は子供のように微笑しながら、心もち椅子をずらせて、足下あしもとに寝ころんでいた黒犬を、卓子掛テエブルクロオスの陰からひっぱり出した。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
緋色の垂絹にしろ、緋色の絨氈にしろ、同じ卓子掛テーブルかけや肘掛椅子、はては、あのよしありげな銀の燭台までが、何とみすぼらしく見えたことよ。
赤い部屋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)