卓子掛テーブルかけ)” の例文
「おおそうだ。俺は手近にあった缶詰を卓子掛テーブルかけにくるんで持ちこんだのだった。こんな大事なものを、すっかり忘れていた」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
卓子掛テーブルかけのない大きな食卓の列の上には、きん蒔絵まきえのある色塗りの木鉢きばちがそれぞれ幾つかずつ置かれて、その中に水っぽい黍粥きびがゆが盛ってあった。患者達は長い腰掛に坐った。黒パンが一片ずつ配られた。