“立掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてか40.0%
たちかか20.0%
たちかゝ13.3%
たちか13.3%
たちがゝ6.7%
たてかけ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御存じとは思いますが、川越喜多院かわごえきたいんには、擂粉木すりこぎ立掛たてかけて置かないと云う仕来しきたりがあります。縦にして置くと変事がある。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
床屋の店に立掛たちかかったのは五人男の随一人、だてにさした尺八に、かりがねと札を着けた。犬だって浮かれている。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しばれと云聲の下々した/\役人はつと立掛たちかゝるを周藏木祖兵衞種々と詫入わびいり漸々やう/\三五郎を外の腰掛こしかけへ出しゝかば跡は寂寞ひつそりとなり理左衞門大音だいおんあげコリヤ九助假令たとへみぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と常さんはだ腑に落ちないか、立掛たちかけた膝をおとさなかった……
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
詮議せんぎするぞ有樣にぬかせばよし若し此上にも取隱とりかくさば憂目うきめを見せんと云へども知ぬとばかりゆゑ立花左仲は立掛たちがゝりお島を引立ひきたてには連行つれゆき衣類いるゐはぎゆきこほりし松の木にしばつけ割竹わりたけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此方こなたには具足櫃ぐそくびつがあつたり、ゆみ鉄砲抔てつぱうなど立掛たてかけてあつて、ともいかめしき体裁ていさい何所どこたべさせるのか、お長家ながやら、う思ひまして玄関げんくわんかゝ
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)