“たちかゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立掛66.7%
立懸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばれと云聲の下々した/\役人はつと立掛たちかゝるを周藏木祖兵衞種々と詫入わびいり漸々やう/\三五郎を外の腰掛こしかけへ出しゝかば跡は寂寞ひつそりとなり理左衞門大音だいおんあげコリヤ九助假令たとへみぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
少々せう/\さむし、不景氣ふけいき薄外套うすぐわいたうそで貧乏びんぼふゆすりにゆすつてると、算木さんぎ四角しかくならべたやうに、クツシヨンにせきつてきやくが、そちこちばら/\と立掛たちかゝる。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
長兵衞は見遣みやりなんぢまはりの髮結かみゆひならずや何故此所へ來り入らざる差出口さしでぐち過言くわごんなり長助の者を擲出たゝきだせと云ひければ長助は立掛たちかゝり清三郎が首筋くびすぢつかみておもて突出つきだ門口かどぐち材木ざいもく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伊賀亮ます/\わらひこゝ刀架かたなかけめ其方如き者の刄が伊賀亮の身に立べき切ば見事に切て見よと立掛たちかゝるを左京と常樂院の兩人は中へ分入押止おしとゞめければ天一坊は疊の上より飛下とびおり伊賀亮に向如何に伊賀亮
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
したる段重々ぢう/\不屆ふとゞき至極のやつなり入牢申付るしばれと有ければ同心共立懸たちかゝり高手小手にいましめたりける夫より憑司が村長を退きしことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼び出し對決申付る其節閉口へいこう致すな依て吟味中入牢じゆらう申付るとあとの一聲高く申渡さるゝに兩人ふたりの同心立懸たちかゝり長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
改めくれよと云れて亭主若い者一同立懸たちかゝり半四郎の夜着よぎまくり見れば甲懸かふがけ脚絆きやはんまで穿はき旅支度たびじたくをなし居けるゆゑ能々よく/\是を見て大いに驚き此盜人は御客樣貴方の御連なりといふに半四郎も能々よく/\顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)