“旅支度”の読み方と例文
読み方割合
たびじたく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とゞめの一刀を刺貫さしとほもろい奴だと重四郎は彼の荷物にもつ斷落きりおとしてうちより四五百兩の金子を奪ひ取つゝ其儘そのまゝ此所を悠然いう/\と立去りやが旅支度たびじたく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
乳癌にゅうがんかも知れないと云ったもんだから、すぐに自動車で東京に引返して、旅支度たびじたくのまんま当病院ここへ入院したって云うのよ
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
小文治は、家に取ってかえすと、しばらくあって、粗服そふくながら、たしなみのある旅支度たびじたくに、大小を差し、例の朱柄あかえやりをかついで、ふたたびでてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)